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温故知新

-歴史は繰り返す-の実現を

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■1979年度正月大会展望(大学編)

●資料ラグビーマガジン1980年2月号

□ 第16回全国大学選手権展望 □

本命同志社にどこまで迫る関東勢

今年もまた「ラグビーの正月」がやってくる。高校、大学、社会人と、それぞれ優勝を目指して激しい熱戦が繰り広げられるが、来たる全国大会へ向けてその展望をしてみる。大学は久しぶりに優勝を狙う同志社の台頭で、関東勢がこれにどう立ち向かうか、誠に興味深い。ケガ人の復調してきた明大、2連覇を狙う日体大、そしてようやく復調の兆しをみせる早大などの活躍も期待され、手に汗握る好ゲームを期待したい。


打倒釜石へ奮起期待される大学勢
ラグビーシーズンは各地区の公式戦の日程が終わって、年末から年始にかけていよいよチャンピオンシリーズに入る。全国大会は高校が最も古く59回大会、大正7年に開幕して実に61年の年輪を数えるに至った。全国社会人は昭和24年から開かれてこんどは第37回、昭和39年3月に初めて行なわれた日本選手権が第17回、翌40年1月から始まった全国大学選手権が第16回、チャンピオンチームを選ぶ制度も15年の歳月を経てすっかり定着した。12月22日、23日の大医学選手権1回戦から来春1月15日の日本選手権まで白熱のゲームがくりひろげられる。
日本選手権はこのところ社会人チームが3連勝、過去16回のうち社会人10回、大学6回のチャンピオンチームが誕生している。最多優勝は近鉄と早稲田の3回で以下トヨタ自工、リコー、新日鉄釜石の各2回、同志社、日体、明治、八幡製鉄各1回となっている。大学チームのなかで早稲田の3回はまことに立派であるが、昭和48年1月の第10回リコー優勝以来、大学チームの優勝は51年1月の第13回の明治のみで、前年度(昨年)54年1月の第16回は新日鉄釜石が断然強く、日体大を圧倒し24-0、選手権初の完封勝利を飾っている。今回も強力FWと松尾、森、谷藤など脂の乗り切ったバックス健在の釜石のカベはかなり厚そうで、2連勝3回目のチャンピオンはきわめて濃厚である。
しかしシーズンはじめ東京三洋をやぶった同志社の台頭もあり、関東大学優勝の明治のしりあがりの好調など大学チームの果敢な挑戦にも期待がかけられる。
大学選手権は過去15回のうち優勝は早稲田の8回が断然トップで以下明治3回、法政、日体各2回、慶応1回(第5回大会早稲田と引き分け)となっている。関西勢は大会が始まる前年の第1回日本選手権をとっている同志社もその後ふるわず、まだ1回も決勝進出を果たせず、優勝、準優勝すべて関東の独占、関西勢にとって初優勝がまさに悲願となっている。
昨シーズン、ニュージーランドのホクリー・コーチから指導を受けた同志社がシーズン連戦連勝を続け大いに期待されたが、準決勝で明治に敗れて涙をのみ、ことしはその痛手をのりこえて快調、最終戦天理大に苦戦したほかはいずれも快勝、関西大学リーグ4年連続優勝、このほか定期戦で慶応に39-16、明治に33-8と圧倒的に勝ち、FWが猛威をふるっている。
この同志社に16-21とくいさがった天理大、第三代表決定戦で大経大に51-4と圧勝した中京の関西トリオ、年々充実してきた九州の福岡工大の野望もあって東高西低だった大学ラグビーはようやく1回戦から活発化しそうである。
関東では明治、早稲田、日体についで今シーズン、グリーンウッド氏が育てて注目された筑波が見事リーグ戦グループ1位の法政に逆転勝ちして初めて登場する。原稿締切りの関係で1回戦の結果はわからないが、あえて優勝をうらなうとすれば「本命同志社、対抗明治、アナに早稲田、日体」ということになる。そこでまず戦力分析の前に過去の大会の成績をふり返ってみよう。

圧倒的優位を続ける関東勢
今大会の出場回数は早稲田、同志社の15回が最多、早稲田は昭和52年のシーズンの交流試合につまずき連続出場、連続決勝進出という快記録が13でストップしたのが惜しまれる。同志社は昭和48年の夏合宿での部員死亡事故、出場辞退で1回欠場したのみ、6年連続している。
これにつづいて天理大が12年連続13回目、福岡工大が6年連続12回目、明治が10年連続10回目、ことしは関東で5位に落ち8年連続を果たせなかった慶応が10回、中京大が5年連続9回、8年ぶり復帰の夢をとざされた法政が8回、昨年度大学日本一の日体大が3年連続8回目、以下京都大、中央5回、日大4回、関大3回、専修、福岡大2回、大経大、関学、九州産大、大東大と今回初顔の筑波をあわせ20校が顔を出している。
優勝は早稲田8回、明治3回、法政、日体各2回、慶応1回と関東が独占しており、関西勢はベスト4進出までが同志社6回、福岡工大の1回の計7回しかない。
しかし年々関東のカベに挑戦する関西勢の充実は高まり、昨年の大会は同志社が1回戦で早稲田を36-15と圧倒、準決勝で明治に15-19で惜敗した。また天理大は明治に後半健闘して7-34、中京大も前半慶応を苦しめ13-33、福岡工大も後半日体大と渡り合って16-42というスコアで1回戦で敗退している。
ことしは中京大、天理大、福岡工大とも昨シーズンの主力選手が健在で、特に中京大はトヨタ自工の胸をかりてパワーアップをはかり近鉄にも善戦しているので旋風をまきおこす可能性もある。
組み合わせによると1回戦は順当にいけば早稲田、明治、同志社、日体が勝ち残りそうである。この4強との対戦ではやはりこわいのは中京大だろう。早稲田の軽量FWが中京大を相手にどうさばくかが1回戦の注目のカードといえるが、この展望記事はこの試合を見ずに掲載することをお許し願いたい。

プレッシャーがかかる短期決戦
選手権試合はいうまでもなく短期決戦である。1回戦から準決勝まで10日足らず、そして1日おいて決勝と息つくヒマもない。そのためのコンディションづくり、スタミナ、チームワークが大切になる。ケガ人が出たときの心配もある。その点、きびしいゲームがシーズン中つづいた関東勢の方が有利という面もある。またグラウンドが東京主体というハンディもある。こういう別のムードゲームをいかに克服できるか、同志社はじめ関西勢進出のテーマにもなろう。
またこのはげしい決戦の場をのり切れるかどうかは来シーズン以降の飛躍につながるし選手の自身にもなる。
そして社会人チームの胸をかりる日本選手権への進出という新しい歴史の誕生がシームにとって大きな遺産になる。
秋の公式戦が終わってから約1ヶ月、その決戦めざしてつづく緊張感がゲームにきびしく反映するよう祈りたい。


同志社
充実した力みせ17年ぶり優勝を狙う
大学チームでは慶応についで明治44年創部の古豪である。同志社は昭和35年から38年にかけて創立以来初の黄金時代をきずきあげた。現日本代表強化コーチの宮地氏、前同志社監督の岡田氏、元日本代表の石塚氏などの強力FWをつくり、35年には明治に大正14年以来35年ぶり、慶応には昭和14年以来22年ぶり、そして早稲田には2連勝という初の早慶明連破の偉業をなしとげた。社会人の近鉄にも9-0で勝ち無敗を誇り、この年の学生東西対抗、関西代表は全て同志社の選手で固められ、NHK杯出場には日程のやりくりがつかず関東優勝の日大に代表の座をゆずったが、実力日本一を誇るチームになった。
翌36年もトライゲッター坂田の入学で戦力はさらに増強され、関東1位の明治を29-3、早稲田を25-3、慶応を39-6、立教を11-6で圧倒、2年連続の総ナメを演じた。
いきおいに乗じて第2回NHK杯では社会人優勝の近鉄を17-6で降して事実上の日本一に輝いた。37年は関東1位の明治に14-16で惜敗、38年は早稲田に勝って慶応にはノーサイド寸前に逆転トライを許し11-12で涙をのんだ。
しかしこの年度から始まった第1回日本ラグビー選手権(39年3月)では準決勝で八幡製鉄を18-11、決勝で近鉄を18-3で連破して見事初の日本一に輝いた。
昭和41年3月から4月にかけて行なった全同志社のニュージーランド遠征ではこれら黄金時代の選手が大活躍し、3勝5敗1分、その果敢なゲーム展開がラグビーの本場で好評を得て日本ラグビーの存在価値を認めさせる収穫をおさめた。
岡仁詩部長(当時監督)も「当時のFWはほんまに強かった」というほど強い同志社の再現の夢が、ことしかけられているわけである。
昨年度も定期戦で慶明をやぶり「同志社強し」の下馬評があがっていた。しかし満員の大観衆、関西よりグラウンドのやわらかい秩父宮ラグビー場という勝手のちがうムードに負けてしまい、準決勝で前半、痛い反則を連発してリードを許し、後半の反撃むなしく明治に15-19でやぶれてしまった。
しかし昨年夏、元ニュージーランドのカンタベリー大主将のホクリー氏に教えられたFWのモール・ラックでのプレーが、昨年からことしにかけて完成しつつあるのが心強い。サイド攻撃からのポイントづくり、モールでの破壊力、ピールオフからの出足など力と技がミックスした威力はリズムにのるとおそろしい。定期戦で明治もスクラムトライをやられるなどで8-33の完敗を喫している。
その看板FWの中心は、未来の日本代表と期待される林敏幸(2年・1m84、90Kg)、豊田典俊(3年・1m89、87Kg)の巨漢ロックだ。ラインアウトはもちろん、その突破力でタテ攻撃の型をつくり、第三列の林昌一郎(3年)らがよく動いてタマを生かす。岡部長も「ことしはバックスを生かせるようになった」と自慢しているほどである。
萩本光威森岡公隆(3年)のハーフ団、伊佐治望淀谷秀司(4年)の両センターなど切れ味するどいバックスなどもそろい、同志社が大学選手権でFW、バックス一体のどんなゲーム展開を見せてくれるか、本当に楽しみでことしこそ本命だといえる。

☆チーム短信☆
今やすっかり主役になった感のある同志社。天理大を降して全勝で4連覇を飾り、来たる大学選手権へ満を持している。しかしその最終戦の天理との試合は危なっかしいものだった。
「やっぱり今まで大勝が続いてきて、今度もいけるという気持ちのゆるみがありました」と伊佐治主将はいう。関西では断トツだけに、気をつけていてもどうしてもそういうものは出てしまうのかもしれない。そのへんを、厳しい試合を経験している関東勢と対戦するとあって、伊佐治キャプテンがどうまとめていくか。
「まず、1人1人が自分のプレーに対して集中し、一戦一戦を大切にするということですね。自分に対して厳しいプレーを求めれば相手のことを考える必要はないということですね」(伊佐治主将)
「唯一の座」を争うチャンピオンシップの大会において最後の勝利者になることに全ての価値があるのなら、あれこれのことはいっさい精算されてしまうはず。そういう場で同志社の真価のほどをみてみたい。


明治
大学一の重量誇るFWは威力十分
同志社FWに対抗できる重量FWを持つ明治は、まさに関東の牙城を守るホープといえるだろう。相ついだケガ人がようやく回復、昨シーズンと同じく巨漢の河瀬泰治が後半戦列に復帰して瀬川欠場のアナを埋め、大学選手権では1m80、90Kgの重量プロップ木村昭彦主将が夏合宿での重傷がやっと完治して初のリードができるという明るい材料がそろってきた。
FWの平均体重も木村の復帰でぐんとはねあがり83.6Kg。同志社の82.3Kgをぬいて大学ナンバーワンの重量FWとなる。前5人ではなんと87Kg、同志社の85Kgを2Kgオーバーしている。
この両チームがもし決勝でぶつかれば、大学ラグビー史上最高の国際ゲーム並みの重戦車の激突になる。斎藤寮コーチも「10月21日の同志社戦で完敗したFWとはまったく考えられないほど強くなった。もうスクラムで押しあげられたり、モールでめくられることはない」と自信たっぷりである。
そのうえに、初めは攻防ともに冴えなかった岸直彦遠藤敬治のフランカーも後半成長して早明戦、交流ゲームでは活躍。アナのないFWができあがった。NO8瀬下和夫の破壊力は超大学級と折紙がつけられている。
バックスにいい好材料がある。SO砂村光信、CTB金谷福身渡辺和男、FB橋爪利明とどこからでも攻められる選手がそろい、特に砂村、橋爪のキック力は抜群でそれにまた橋爪のライン参加で金谷などの突破力も生きてきた。
さらにSH窪田の急成長でサイドがうるさくなり、砂村と組んだハーフ団の攻めが一段と多彩になったのが注目される。サイドが瀬下、窪田と2面の攻めができるようになり幅が広くなった。そしてモールからの展開でトドメを刺すパターンが生きてくる。もし同志社と戦うことになれば、このサイドの攻防が勝負のカギになりそうである。
難をあげればウイングのスピード不足だろう。しかし同志社もセンター型のバックスが多いので、FWさえ互角に渡り合えばバックスはむしろ総合的に明治が優るといえるかもしれない。どちらがFWから生きたボールが出るかが戦局に大きく影響しそうだ。
ともに2年生で豪州遠征したときの日本高校代表のチームメイトである河瀬と林敏の巨漢ロックの対決、このFWの出足をひき出す3年生の砂村、森岡の両チームのゲームメーカーの攻防など、大型チームの激突ともなれば選手権史上を飾る好勝負になろう。明治にとっては秋の定期戦での屈辱を晴らさなければ面目がたたない。シーズン後半にチームの戦力がぐんとあがってきた好ムードを選手権にぶつけてほしい。

☆チーム短信☆
対抗戦で全勝を飾り、優勝候補の貫禄十分である。
秋の公式戦をケガで棒に振った木村主将が復帰してくるのは、何とも心強い限りだろう。今まで試合に出られなかった思いを、一気に正月大会にぶつけてくるだろう。他のチームにとっては、何ともいやらしい木村の復帰となりそうだ。
ケガ人が出て部員全員のまとまりで公式戦をのり切った明大だけに、チームの盛り上がりはかなりのもので、日本選手権まで一気に突っ走りそうな勢いである。
また、木村主将瀬川副将にかわって主将代行をつとめた金谷のリーダーシップも、今季の明大を語るうえで見逃せないだろう。
「ええ、金谷はよく4年生をまとめたし、厳しくチームを引っ張ってくれましたからね。よくやってくれたと思います」と上野マネージャーはいう。
現在、正月大会に向けて朝7時半から1時間ぐらい早朝練習をやっている。V奪回に燃える明大、一番安定感をみせているようだ。


日体大
昨年チャンピオンの意地みせるか
好調明治に準決勝で対戦する日体大は、シーズン中まだ1回も本来の力を出し切っていないだけに不気味な存在といえよう。
昨大会は重量FWが明治を圧倒し22-3の大差をつけての優勝、そのメンバーから大場、綿引、深沢のフロントローがぬけたのが痛い。さらに金丸、芳野のハーフ団、FBの小泉幸も卒業、キーポイントにあいたアネがうまらず、チグハグなプレーが目立った。
10-0とリードして逆転された早稲田戦もその一例である。「いいところを見せようとして個人プレーに走り、つけこまれた。不用意な反則も痛い」と綿井永寿監督はなげいていた。明治戦でも、前半思い切った展開でリードしやっと日体大らしいリズムをつかんだかに見えたが、リーダー岩出雅光主将が脳しんとうで退場してから受身になって逆転負けを喫した。早稲田戦18、明治戦25という大量反則も敗因につながった。交流試合の専修戦も、攻防ともに甘く前半苦しんだ。
特に中間点でのタックルの悪さが目につき、綿井監督もまったく渋い表情であった。このピリッとしないチームをひきしめられるかどうかにあるだろう。
しかし日体大は過去明治には強い。昭和34年に二部で優勝し、当時一部で2位になった明治と初めて対戦し、24-21で破る金星をあげて以来、ことしまで11勝9敗とリードしている。綿井監督は「選手権はベストのゲームをして2年連続大学日本一をねらう」とひそかに正月決戦をねらっている。
FWが立ち直れば小泉博光奥野晃広尾形文仁辻悦朗と優勝経験のあるバックスの展開がものをいう場面も出てくる。
問題は80分間チームプレーに徹し切れるかどうかだろう。明治戦をのり切ればこれも過去分のいい同志社戦だけに、「同志社には自信がある」という日体大の運も切り開けるかもしれない。

☆チーム短信☆
正直いって今シーズンの日体大は期待されたほどの成績ではなかった。明大と早大に2連敗を喫しているわけだがこれは日体18-6早大、日体25-11明大という反則の多かったことが、敗因につながっているといえるだろう。
単にPGで相手の得点のチャンスにつながるという意味ばかりでなく、ゲームの流れとしても、攻撃のリズムが崩れてしまうことになる。
「これから正月に向かって、反則プレーをしないように、よく注意してチームづくりをしていきたいと思っています。とくに『らしいプレー』、まぎらわしいプレーをしないようにということですね」(岩出主将)今のところチームの仕上がりも順調だとかで、一戦一戦を大事に戦っていくという。
明大、早大戦はともに後半の逆転負けというパターンで、最後の詰めの甘さで勝てたかもしれないゲームを落としている。」大学選手権では、そういうミスといえないようなミス、ふっとした緊張のゆるみが明暗を分けるだけに、大いにフンドシを締めなおして、気合いをいれている日体大である。


早稲田
「執念の粘り」で台風の目となるか
久しぶりにベストメンバーを組めてシーズンをのり切った早稲田、ライバル明治との全勝対決に持ち込み、復活への足がかりをつくった。軽量FW、新人3人のバックスというメンバーを考えると大健闘といえよう。そのなかで1試合平均失点6という数字は黄金時代に匹敵する。「耐える」「ねばる」という伝統のよみがえりと見ていいであろう。
しかし選手権で勝ち抜けるかというと悲観的材料が多すぎる。本城和彦吉野俊郎津布久誠の三新人はたしかに逸材である。しかしまだ大学ラグビー1年生、余裕があるときはいいプレーをひき出せるが、FWが押されたり、相手の早い出足を受けるとその若さがもろさに変わってしまう。
勝ち抜くには中京大、同志社、明治といずれもパワーの豊かなチーム相手とあってまことに苦しい。なんとしてもスクラムでのマイボールを確保し、次のモールでボールを守り、整然と二次攻撃をしかけないと守勢一報にまわってしまう。
一つのミスも許されないという伝統にきびしさが存分に発揮されないと、3年ぶりの悲願は遠ざかってしまう。奥脇本城のハーフ団がプレッシャーのかかった場面でボールをどうさばくかにも早稲田の球運がかけられる。
しかし過去、早明決戦にまけた明治が大学選手権決勝で13-12と逆転優勝を飾ったことがある。早稲田自身第3回、8回、9回の日本選手権で不利といわれながら社会人強豪チームをやぶったこともある。失点が少ないという今シーズン、もしも選手権で早稲田旋風が吹くとすれば、タックルにつぐタックルで相手の攻撃をふせぎ抜いて相手のリズムをくずし少ないチャンスを確実にものにできる試合ができたときであろう。
「スクラムとディフェンス面の強化をはかる」という白井監督。練習の結実では定評のある早稲田の最後の努力がどんなプラスアルファーになって選手権にあらわれるか、対日体大戦でみせてくれたような「ど根性」を期待したいところだ。

☆チーム短信☆
12月9日、交流戦の後でOB主催の激励会があったが、この日の対大東文化戦の不本意な戦いぶりにOBから大目玉をくらい、現役は負け戦のようにしゅんとしていた。これまでも早明戦では死力をつくして戦うだけに、その後の交流試合はどうしても、もう一つピリッとしない。
選手を激励した大東氏が、「自分が主将のときは、新日鉄釜石を破って二本一になれたが、交流試合の東洋大のときは前半9対8とリードされ、後半に入ってもとったりとられたりで冷や汗をかいた」といっていた。いつの時代も早明戦の後はしばらく空虚な精神状態におちるようだ。
本誌が読者の手に届くころには大学選手権の1回戦は終わっているが、中京大を相手にどんあ戦いぶりをみせるだろうか。首すじを痛めて欠場していた津布久も復調するというだけに、ベストのメンバーが組めるだろう。
地力では上の早大にとって、やはり精神的なゆるみが要注意。対抗戦のときのように、気合いの入ったプレーができれば問題はないだろう。
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